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Quadrophenia And More ツアーに向けて

投稿日:2012年7月19日 更新日:


7月18日、ロンドン18時、日本19日深夜2時という時間に、生中継で「シークレット」記者会見が行なわれた。
ワールドツアーの発表を固唾を飲んでみんなで見守っていた2006年のドイツ、2008のロンドンの衛星回線会見以来だが、何ぶん「シークレット」なので、全視聴者はわずか300人前後だったように思う。

ザ・フー、2012年〜2013年に37公演に渡る北米ツアーを発表。

まだショーの全容は明らかにされていないが、これまでのインタビューやピートのブログから推測されたことの幾つかがピッタリと当てはまったので、ここに記しておきたい。当たるも八卦、当たらぬも八卦といったところなので、ファンの妄想として軽く受け流して頂きたい。

Quadrophenia公演にあたって、今までロジャーが懸念してきたことは、物語中の登場人物と舞台で歌っている人物との関係を観客に分かりやすく示すということだった。それに加え、ピートの難聴問題の解決だ。

ピートはギタリストとしての違いを、キースの亡くなる前と後では、リズムを確保する必要の有無が変わり、そしてジョンの亡くなった後では、旋律的な音埋めの必要が出来たと書き記している。

これらを解決する手段として選ばれたのが、ロジャーのトミー・ツアーで手腕を発揮したフランク・サイムズであろう。
ミック・ジャガーやドン・ヘンリーとも共演し、グラミー賞にもノミネートされたことのあるこのギタリストは、音楽監督として、トミーの全パートを譜面に書き起こしたという。

コーラス部分が多いトミーで各パートを割り振ったように、今度はQuadropheniaの各管楽器部分、弦楽器部分をシンセサイザーを駆使することで、ロジスティックス問題を解決し、余分な物を削ぎ落とし、分かりやすい編成を目指すのではないか。

実際に今回のツアーで特筆すべきは、長年キーボード奏者としてツアーに同行していたラビットに代わり、レコーディング時のオリジナル・キーボード奏者、クリス・ステイントンが参加し、それに加え、トミー・ツアーのキーボード奏者、ローレン・ゴールド、そしてフランク・サイムズ本人までが曲に応じてキーボード奏者として演奏する点だ。トミー・ツアーで多くの管楽器部分をローレンが引き受けていたことは記憶に新しい。

また、フランクはギタリストとしても、聴力保護を理由にピートがアコースティックに転じた場合、サイモンと共に音の穴埋めをすることが充分可能である筈だ。

ロジャーの友人で、映画ドキュメンタリー『アメージング・ジャーニー』の監督、ナイジェル・シンクレアを通じてロジャーと知り合ったフランクは、同ドキュメンタリーにも出演している。これまでにピートとも会い、トミー・ツアーの時に既にQuadropheniaのオファーも受けていたらしい。

そしてこの記者会見中にロジャーが口にした中で印象的なのは、映画とは違う、ヘッドホンをつけた途端に広がる世界、振り返った思い出、歌が何処から来るのか、そして全てが旅路である、と言っているところだ。これはロジャーが自身のトミー・ツアーについて言及していたテーマと重なる部分が多い。
視覚的補助として、トミー・ツアーで彼が学生達と製作したような、新たなスクリーン・プロジェクトの可能性があるのかもしれない。

いずれにせよ、ハッキリと言及するのは避けていたものの、96−97年のツアー編成とは違う、オリジナルにより忠実な、トミーツアーに似たアプローチが為されるのは間違いないだろう。それも、ロジャーのイニシャティブによって。

作曲者としてのピートの見解は出来るだけ壮大な編成が望ましいとのことだが、指先を使うギタリストと声帯を使う歌手との立場の違いを、これまで以上に尊重し、ロジャーに任せているように感じた。

そして「And More」の部分だが、記者会見の様子から、言わずと知れた名曲と、最後はロジャーに全面的に任された『シー・ミー・フィール・ミー』で閉められる予感がした。だとすれば我々ファンは、トミー・ツアーから引き継がれる「スピリチュアル・ジャーニー」に、もっと深い階層まで掘り下げて続けて連れていかれることになるだろう。

もうひとつ、注目のオリンピックだが、これもまたロジャーが取り組んでいるようだが、残念ながらフーのライブとしてではないらしい。しかしフーの曲だけでなく、世界に誇る大英帝国の音楽を、フー・ファンはもちろんのこと、世界中の視聴者の前で披露するという大役を担い、スーパーボウルで見せてくれたような素晴らしい編集が施されることだろう。

唯一の気がかりは、ザ・フーが「ミュージシャンを選ぶことが出来る」と言っていたし、もちろんそれは当然なのだが、本当にコーラスを含めた編成の都合でラビットが参加していないのか、ということだ。自身のサイトで装備を売り出していたり、作品の請負を始めているが、健康上の問題でないことを祈る。

数ヶ月に渡り中途半端な状態が続いていたザ・フー公式サイトだが、これによって一気に新たな時期に突入した。
ファンクラブチケット先行販売は20日から。購入予定の方は、不具合が生じる可能性に備え、早めの会員更新をしておかれたい。

 

資料:thewho.com各種インタビュー、当サイトの姉妹サイトである「サイモン・タウンゼント日本公式ファンサイト」管理人、Tomoko T. Simpsonさんによる調査他。

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